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オールドパー 12年の心臓部は、スペイサイド地方に位置するクラガンモア蒸溜所で作られるモルト原酒。
クラガンモアの最大の特徴は、蒸溜工学的に極めて異端な設備を使用している点。
同所の再留釜は上部が平らな「フラットトップ型」をしており、ネックが極端に短い30。この独特の形状により、アルコール蒸気の上昇が物理的に制限され、特定の重い成分が何度も釜に戻されることで、非常に複雑で分厚い酒質が形成される。
さらに決定的なのは、気化したアルコールを液体に戻す冷却装置に、「ワームタブ」を使用している点。
現代の多くの蒸溜所が効率的で銅との接触面積が広い「シェル&チューブ式」を採用する中、ワームタブは銅との接触面積が相対的に少ない。
ウイスキー造りにおいて、銅は発酵由来の硫黄化合物を触媒作用によって無臭の成分に変換・吸着する役割を果たす。
クラガンモアの深く、複雑で、かすかなピートの煙と旨味を伴う野性味こそが、オールドパー 12年に深いコクと暖かみのある独特のスモーキーな余韻を与えている。





